MC610とMC611の違いはCPUだけ・・・と思ってください。
どう違うかを説明する前に、SD510やMC610がなぜ、RL78G14を使っているか、お話ししましょう。
SD510より前に、SD210やSD110と言うユニットが有り、これらのユニットは、CPUにR8Cを使っていました。
当時R8Cが収束方向と情報があり、後継のRLを検討していました。
この時、価格・処理能力・RAM容量・D/Aコンバータ搭載の条件からRL78G14を選定しました。
RL78G13も候補には上がっていましたが、D/Aを搭載していないため、”音声再生ができない”との
理由で採用されませんでした。
その後いろいろ開発したのですが、基本的に音声再生はニーズがほとんどありませんでした。
また、高速モードを実現するためにRAMが16kと容量の大きなCPUを選んだのですが、
SPIの速度の関係から使っているのは8k以下です。
そこに今回の半導体不足G14はどこを探してもありません。そんな時在庫の有るRL78を見ていると、
RL78G13の30Pinが目に入りました。もしかして、使えるかなー??
G13がG14と違う箇所は、CPUの世代が違う、D/A・DTC・ELCを搭載していない、大まかにはこんなところでしょう。
CPUの世代は同じクロックスピードなら気にしなくても良さそうです。周辺機能は使っていない部分なので問題なさそう。
さらにピン配列もパット見同じ!!(これが後で大変な問題になったのですが・・・・)
もしかするとソフトの変更も無しで、コンパイルするだけで行ける。
こう言う甘い誘惑に誘われてG13の搭載をすることになった訳です。
世の中そんなに甘くない、大変な問題に関しては次回。